筋力エクササイズと柔軟性の関係について

筋力エクササイズは治療の中でも非常によく行われるアプローチですが、実は筋力そのものよりも「周囲組織の柔軟性」や「滑走性」の影響を強く受けることをご存じでしょうか?

筋肉やその周辺組織が硬くなっていると、筋力そのものは変わらなくても発揮される出力が低下してしまいます。そのため、可動域や柔軟性の改善は筋力発揮を高めるために非常に重要なのです。

可動域制限・柔軟性低下の主な原因

  • 組織の硬さ
  • 組織間の滑走障害・癒着
  • 組織の攣縮(れんしゅく)や過緊張

① 組織の硬さ

イメージしやすい例でいうと、「劣化したゴム」です。新しいゴムはよく伸びますが、古くなると伸びにくくなりますよね。

筋・靭帯・関節包などの組織も同じで、

  • 加齢
  • 長期間の固定
  • 動かさない習慣

これらによって組織が硬くなり、可動域や筋力発揮の低下につながります。

② 組織間の滑走障害・癒着

皮膚 → 脂肪 → 筋膜 → 筋肉…と体の中の組織は何層にも重なっており、それぞれが滑走し合うことでスムーズな動きを生み出しています。

しかし、滑走性が低下すると…

  • 関節の可動域が制限される
  • 組織間に摩擦が生じ、痛みや不快感が出る

特に関節周囲では滑走が非常に重要で、癒着が起こると動きに大きな影響を与えます。

③ 組織の攣縮・過緊張

一番問題になりやすいのが「筋肉」です。

筋肉が攣縮(つりのような状態)や過緊張を起こすと、筋の伸長性が低下し、関節可動域の減少や硬さにつながります。

また、皮膚やその他軟部組織にも同じように過緊張が起きる場合があります。

まとめ

筋力低下=筋力を鍛えるだけでは改善しません。
柔軟性・可動域・滑走性を改善することで、筋力が本来の力を発揮できるようになります。

膝の動きが悪い、関節の硬さが気になる、筋力が入りにくいなどのお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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